11.25.09:30
|
10.27.12:41
現在、TBS系列で放送されている長瀬智也主演のドラマ「クロコーチ」では、長瀬智也扮する”悪得刑事”が”警察トップ”や”政治家”をゆすって得た”情報”と”報酬金”を基に、20世紀最大の未解決事件「三億円事件」の真犯人を追う、というのが”テーマ”となっています。この中では、渡部篤郎扮する”元神奈川県知事(その前は警察トップという設定)”が”三億円事件”の”黒幕”という設定になっておりますが、本当の”三億円事件”の”真犯人”もやはり”警察関係者”ないし”政治家”だったのだろうか?
まず、”三億円事件”という事件がいかなる事件だったのか? 今から45年前の1968年(昭和43年)12月10日、東京都府中市にある府中刑務所付近で起こった”強盗事件”であり、東京芝浦電気(現・東芝)工場従業員に支払う予定だったボーナス約3億円(現在の貨幣価値に換算すると10億円に相当する)を積んだ現金輸送車が、白バイに乗った”偽白バイ隊員”によってその現金約3億円を奪われた事件です。その”犯行の手口”は、まず、事件の4日前の1968年(昭和43年)12月6日、日本信託銀行国分寺支店宛に「翌7日午後5時までに指定の場所に300万円を女性行員に持ってこさせないと、支店長宅を爆破する」といった内容の”脅迫状”が届き、当日、警察官約50名が指定の場所に張り込んだが犯人は現れず、4日後の12月10日9時30分頃、日本信託銀行国分寺支店から東京芝浦電気府中工場へ、工場従業員のボーナス約3億円(正確には2億9430万7500円)分が入ったジュラルミンのトランク3個を輸送中の現金輸送車(セドリック)が、府中刑務所裏の府中市栄町、学園通りと通称される通りに差し掛かった所に”白バイ隊員”に成りすました犯人が、オートバイに被せていたと思われるシートを後方に引っ掛けた状態のまま輸送車を追いかけ、輸送車の前を塞ぐようにして停車し、現金輸送車の運転手が窓を開け「どうしたのか」と聞くと、「貴方の銀行の巣鴨支店長宅が爆破され、この輸送車にもダイナマイトが仕掛けられているという連絡があったので調べさせてくれ」と言って輸送車の車体下周りを捜索し始め、輸送車の車体下に潜り込み爆弾を捜すふりをして、隠し持っていた発煙筒に点火すると、「爆発するぞ! 早く逃げろ!」と周囲にいた銀行員を避難させた直後に輸送車を運転し、白バイをその場に残したまま逃走した、というものです。 この事件は、”三億円強盗事件”とも言われているが、事件のあった日本において、本件犯行は”強盗罪”には該当せず”窃盗罪”となり、犯人が暴力に訴えず計略だけで強奪に成功していること、盗まれた3億円は日本の保険会社が支払った保険金により補填され(事件の翌日には従業員にボーナスが支給された)、その保険会社もまた再保険(日本以外の保険会社によるシンジケート)に出再していたので損害の補填を受け、直接的に国内で金銭的損失を被った者がいなかったという認識から、及び被害金額2億9430万7500円の語呂から、“憎しみのない強盗”のあだ名もあるそうです。しかし、警視庁捜査において容疑者リストに載った人数は実に11万人、捜査した警察官延べ17万人、捜査費用は7年間で9億円以上が投じられる空前の大捜査となったが、1975年(昭和50年)12月10日、公訴時効が成立(時効期間7年)し、1988年(昭和63年)12月10日、民事時効成立(時効期間20年)。日本犯罪史に名前を残す未解決事件となりました。 しかし、通常の”強盗事件”であれば、大抵は”被害者”は殺害され、”犯人”もよほどの事がない限りは逮捕されるでしょう。されど、この”三億円事件”の場合は、通常の”強盗事件”よりも巨額の”3億円”が奪われている上、”被害者”に傷一つつけずに鮮やかな手口で犯行に成功し、未だに犯人が捕まっていないことから、かねてから”警察内部犯行説”や”政治家黒幕説”の噂が絶えませんでした。やはり、ドラマ(原作は漫画)「クロコーチ」のように”警察”及び”政治家”が関与していたのでしょうか? それを今から検証したいと思います。 まず、今から45年前の”強盗事件”の水準を考えると、現在ほど巧妙な手口を使った犯行はほぼ皆無だったと思います。仮に”成功”していたとしても、輸送車を運転していた運転手は殺されるのが普通です。しかし、この事件では誰も殺されていないのです。となると、やはり、”警察”更には”政治家”が裏で糸を引いている可能性は高いと思います。しかし、だとすると、それは何の”目的”で行われたのだろうか? それと、当時の日本の”政治家”や”警察”に本当にこのような”犯行計画”を立てることができたのだろうか? 僕が考えるに、実はこの背後には”別の黒幕”がいるように感じるのです。彼らが、”日本政府”や”警察”に”犯罪計画”を持ち込み、”政府主導”、”警察実行”によって本事件は遂行されたのではないでしょうか。そして、その犯行の”目的”と”3億円”もの大金の使い道ですが、それはちょうど同時期の1967~68年に起こっていた”ベトナム戦争”の援助資金として使用されたのではないでしょうか。となると、本当の黒幕は・・・、アメリカ、という事になってしまいます! 日本という国は、1945年8月15日の”ポツダム宣言”により、”太平洋戦争”での”敗戦”を宣言し、その後マッカーサ率いる”GHQ(連合国軍総司令部)”によって占領され、”軍解体”と”憲法改正”が行われ、更には”経済援助”を受けることで”高度経済成長”とともに”先進国”の仲間入りをしますが、それはあくまでも”表向き”であり、事実上はアメリカの”属国”であることには変わりないのです。その為、”戦争放棄”を宣言した日本は、基本的には”戦争”には参加しませんが、その代わりにアメリカに”軍用資金”を援助しなければなりません。おそらくは、必要以上に要求されている可能性は十分あるでしょう。そして、1967年に勃発した”ベトナム戦争”ではアメリカは劣勢に立たされていました。そのために、急遽多額の資金が必要になるも、当時の日本にはそれほどの資金がなかったのではないでしょうか。そこで、”苦肉の策”として思いついたのが”三億円事件”なのではないでしょうか。この事件が未だに”未解決”なのも、その背後に”アメリカ軍”が関与しているからに他ならないでしょう。日本の”政府”や”警察”のみの力でここまで事件の”真相”を隠蔽できるには少々無理がありますからね。 ”三億円事件”に限らず、多くの”未解決事件”には少なからずアメリカが関与しているのではないでしょうか。無論、それを”計画、実行”しているのは”政府”及び”警察トップ”です。最近の”振り込め詐欺”や”不良少年グループの犯罪”にも、多くは”彼ら”が”黒幕”なのではないでしょうか。(”暴力団”の事件に関しては、”政府配下”の暴力団によるものと、”反政府”の暴力団によるものの二つがあると思います。) 最近の”刑事ドラマ”や”探偵ドラマ”の多くは、”警察”、”政治家”、”弁護士”が”黒幕”という設定のものが多いですが、それはあえて実際の事件のほんの一部の”事実”を散りばめただけに過ぎず、こうすることで、この背景に”アメリカ”が関与していることを隠蔽する”策”があるのは間違いないと思います。 PR
|
|
|