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日本の古い著名建築物”宇治平等院鳳凰堂”、”鹿苑寺金閣”、それから新1万円札にも描かれている、中国の伝説上の霊鳥・鳳凰。その姿は、”鶏”のような頭、”鷹”のような嘴、”孔雀”のような翼と尾羽を持った、所謂”キメラ生物”とされるものでしょうが、おそらく、こうした姿になっていったのはある程度年代が下ってからであって、最終的にデフォルメされて完成された姿が現在見かける鳳凰像になったと思われます。となれば、おそらくは、鳳凰にもその”ルーツ”となる生物が存在したのではないでしょうか?
現在、言われているのが、現時点でのその姿から想像すれば、鶏(特にその原種である野鶏)、孔雀、雉、それからゴクラクチョウやケツァールもそのモデルではないか?と言われています。しかし、これらは最終的に当時の中国人によって付加された姿であり、”河童=グレイ”のように元々は全く違う姿をしていた可能性もあります。そして、”幻鳥”とされるからには、今となっては滅多に見られない、若しくは既に絶滅しているとされる鳥の可能性が出てきます。 となると、一つ思い当たる鳥が浮かび上がります。それは、”太古の鳥”始祖鳥に他なりません。体の大きさも比較的大きく、嘴の形状は翼竜のように長く突き出ししかも歯が生えていますので現在の鳳凰像とは異なりますが、問題なのは”翼”と”尾羽”です。比較的大きく、特に”尾羽”に至っては形状が良く似ているんです。始祖鳥は、現在の鳥のように短い尾の先端から扇状に尾羽が広がっているのではなく、長い尾の両脇から尾羽が生えているんです。鳳凰の尾羽も像を見る限りそれに近いような気がします。 ただ、引っかかるのは鳳凰が優雅に空を飛ぶイメージがあるのに対して、当初”モデル”と思われてきた鶏も雉も孔雀もそれ程空を飛ぶ事が得意ではなく、実は始祖鳥も空を飛ぶのがそれ程得意ではなかったようです。にもかかわらず、鳳凰が大空を舞うイメージがあるのも”幻鳥”として風格を表現するためなのでしょう。 鳳凰 PR
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