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06.08.19:14
桂小五郎(当時は木戸貫治と改名)が何故”龍馬暗殺”を思いついたのだろうか? その”経緯”は、ズバリ龍馬の頭の中に”アメリカ式議会制民主主義”があったからに他ならないでしょう。このことは、龍馬が若かりし頃、絵師:河田小龍からジョン万次郎から聞いたアメリカの話で知る事となり、また、後に勝海舟からもこういった話を聞き、更には長崎での外国人との交流でますます「”議会制民主主義”こそが理想の国家体制だ!」と感じるようになったのではないでしょうか。そして、龍馬は”新政府”に最終的に”議会制民主主義”を導入しようと試みたのではないでしょうか。しかし、これは岩倉や桂の考えとは大きく食い違うものだったのではないでしょうか? あくまでも”天皇制”に拘る両者の頭の中には次第に”龍馬暗殺”の文字が浮かんだのではないでしょうか。しかし、岩倉は一方では西郷や大久保と頻繁に接触し”江戸総攻撃”を画策していました。それが故に、その邪魔になりかねない龍馬を薩摩藩士が暗殺した、という説も出ていますが、おそらく彼らは”龍馬暗殺”とは実は無関係だったのでしょう。桂とて、”長州討幕派”の筆頭として、”大室寅之祐=明治天皇”を擁立すれば当然自分の株は上がります。そのためにも”天皇制”を揺さぶりかねない”議会制民主主義”は言語道断だったのではないでしょうか。
さて、そうなると桂(木戸)はどのようにして”龍馬暗殺”を実行したのでしょうか。”実行犯”に関しては最近の研究、検証ではどうあがいても”京都見回り組”が最有力のようですし、DVDの中でも飛鳥昭雄氏は「京都見回り組の犯行」と断言しています。しかし、”動機”と”暗殺方法”がどうも釣り合わないんです。どう考えても何者かの”入れ知恵”なしには”京都見回り組”による”龍馬暗殺”は成し得なかったのではないでしょうか。ではどのように”入れ知恵”をしたのだろうか? 普通に考えれば幕府の”仇敵”であり、”朝敵”でもあった”長州藩士”の桂と”京都見回り組”との接触はほぼ不可能に等しいんです。しかし、桂小五郎=木戸孝允という人物を調べると、彼は江戸に遊学した際、”神道無念流”の練兵館に入門し、そこで”免許皆伝”を得て入門1年で”塾頭”になるほどの腕前だったとか。かの新撰組局長:近藤勇をしても「恐ろしい以上、手も足も出なかったのが桂小五郎だ」と言わしめたほどだとか。にもかかわらず、桂は実際真剣を用いた記録はなく、その後”逃げの小五郎”と揶揄されるように、直接的に相手と剣を交えることを避け、なるべく”権謀術数”を駆使して平和的に物事を解決していった人物だったようです。となると、考えられるのが、こうした”剣士”同士の”ネットワーク”を駆使して最終的に”京都見回り組”を焚き付け、坂本龍馬を暗殺させたのではないでしょうか。 されど、桂(木戸)は”実戦経験”がないに等しいんです。どのようにして、龍馬の”暗殺方法”を伝えたのだろうか? そこでふと思いついた人物がいるんです。以前ここのブログでの「坂本龍馬暗殺の最新説」という記事で取り上げた”大村益次郎暗殺”の実行犯:神代直人(こうじろ なおと)です。この説を唱えた加野厚志氏の見解では「大村益次郎暗殺の手口に似ている」という事でした。しかし、”京都見回り組”の犯行がほぼ間違いない以上、神代の出番はあるはずがありません。しかし、”実行犯”ではなく”計画犯”であれば、彼は十分関与していた可能性が出てくるんです。つまり、龍馬の”暗殺方法”を考案し、”剣士ネットワーク”を使って言い伝えた人物こそ、神代直人だったのではないでしょうか。しかし、そうなれば、神代の考案通りに実行できる”達人”がいなければ不可能なんです。しかし、それを出来たであろう人物をNHKで毎週水曜日に放送されている「歴史ヒストリア」の中で取り上げていました。その名は、桂早之助です。彼はどうやら”小太刀”の名人だったらしく、かなり狭かったと言われる近江屋の屋根裏部屋では”小太刀”は有利だったようです。龍馬が抵抗する前に攻撃するには”小太刀”ほど有効な武器はなかったのではないでしょうか。こうして、坂本龍馬は”京都見回り組”によって暗殺された、という事ではないでしょうか。 そして、”明治維新”によって”新政府”が樹立されてからは、はっきり言って”幕府”のメンバーが、”天皇”を頂点にした、公家や各藩の実力者に入れ替わっただけだったんです。”国民”の意向など当時は全くと言っていいほど反映されていなかったのでしょう。このことに”疑問”を抱き、やがて”国会設立”を唱えて”自由民権運動”を起こした人物が”旧土佐藩士”板垣退助なのです。龍馬と同じ”土佐出身者”なのです。おそらく、板垣は龍馬の”遺志”を受け継いだのでしょう。しかし、”国会”はすぐに設立されるも、”民主主義”が行われたのは”第二次世界大戦”終結後まで待たねばなりませんでしたけどね。 PR
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