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僕の頭の中にある世界

僕の頭の中にある”疑問”の世界を書くブログ
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11.25.12:04

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08.04.12:50

本能寺の変の真実① -光秀は冤罪? 黒幕は秀吉?-

”本能寺の変”は、”龍馬暗殺”と並んで、歴史上の”暗殺事件”の中でも未だに”謎”が多く、様々な”憶測”が展開されている事件です。そして、この事件には”黒幕”が存在し、足利義昭、正親町天皇、近衛前久、イエズス会、そして徳川家康、更には、最近もっとも有力視されているのが信長亡き後天下を取った豊臣秀吉の名が挙げられています。しかし、”実行犯”は依然として明智光秀、というのが通説でした。ところが、ここ最近では、どうやら明智光秀も”実行犯”ではなかったのではないか?という説が出てきています。

そこで、明智光秀が主君・織田信長を討った”動機”を幾つか挙げると、”遺恨説”、”ストレス説”、”野心説”、”スパイ・間者説”等があり、”遺恨説”には①”比叡山焼き討ち”を反対した際に信長の逆鱗に触れた事、②荒木村重方に”人質”にとられていた母を見殺しにされた事、③武田氏滅亡の祝宴の際での”一言”が信長の逆鱗に触れた事、④安土城での徳川家康の接待役を務めた際、料理人の作った料理が信長の舌に合わず、またも逆鱗に触れてしまったこと、⑤秀吉の”援軍要請”を受け入れた信長が、光秀を急遽秀吉の傘下に付け、その上従来の近江坂本、丹波亀山の領地を没収され、代わりにまだ毛利氏の領土であった出雲・石見の領地を与える、という命が下ったこと、などがありますが、どうやらこれらの多くは後年作られた”作り話”である可能性が高いと言われています。
”ストレス説”は、信長が”神仏”に刃向う行動をしたり、旧来の重臣であった林秀貞(通勝とも)、佐久間信盛を追放(事実上のリストラ)したことによって、次第に信長に対する”恐怖心”を感じるようになり、それが一気に爆発した、という事です。”野心説”は、元々光秀には”天下取り”という野心があった、とする説ですが、変後の光秀の行動を見ると、この可能性はかなり低いのでは?、と多くの研究家は考えているようです。で、問題の”スパイ・間者”説ですが、光秀は元々足利15代将軍義昭の家臣だったため、義昭追放後も密に義昭と通じていた可能性があり、更に”教養人”である光秀は”関白”近衛前久と入魂の中で、このような関係から正親町天皇ともつながっていたため、彼らの指示で光秀が動いた、とする説ですが、これが今の所最も”有力視”されている説で、さらにここに家康や秀吉が加担した、というのが昨今の”黒幕説”の全貌になっているのでしょう。

さて、ここからが問題の”実行犯”についてですが、これまではどのような”仮説”も”明智光秀実行犯”という説は揺るぎのないものでした。ところが、最近”明智光秀冤罪説”を唱える研究者も出てきており、その中の一人が「本能寺の変・秀吉の陰謀」の著者である茶道家・井上慶雪氏です。彼の見解によれば、”本能寺の変”以前の信長と光秀に関する記録と、変以降の記録には”矛盾点”が多く、それらを分析した結果、本能寺で信長を討った”実行犯”は明智光秀ではなく、秀吉配下の武将だった、としています。

ただ、正直僕はどうもこの著書にはすんなりのめり込めなかったのです。というのも、この著者は当時の記録の”原文”を載せたはいいですが、”漢文”で分かりづらく、必ずそこに”和訳”を入れれば分かりやすかったのに、それがあるものとないものがあったため、読者が今一理解しにくい文章になっていたのと、”茶道”の知識がなければ解読不能の見解が多かったため、結局は井上氏の”独断と偏見”が強すぎるように感じたのが正直な感想です。されど、気になったことが一つあります。それは、この事件には、多くの”文化人”および”商人”が関与していることです。安土・桃山時代最大の”豪商”今井宗久、”日本茶道の開祖”千利休をはじめ、津田宗及、島井宗室、里村紹巴、吉田兼見等で、井上氏は、彼らが秀吉の指示の元に”本能寺の変”をプロデュースした、としていますが、どうも僕は”逆”のような気がしてならないんです。上記の人達こそ、実は”真の黒幕”であり、秀吉はあくまでも”協力者”だったのではないか?、と思うのですよ。また、上記の中で、今井宗久と津田宗及は”本能寺の変”当日は堺で家康の接待をしていたのです。となると、家康も当然ながら”協力者”の一人、ということになるのではないでしょうか。ここら辺を、次章で検証してみたいと思います。
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